新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
昨年は、年が明けて間もなく、新型コロナウイルス感染症が、世界的に急激な勢いで広まり、わが国においても4月には「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が発出され、国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼしたところであり、東京オリンピック・パラリンピックの1年延期を始め、あらゆるイベントが中止、延期または縮小を余儀なくされました。
本町におきましても、多くの観客で賑わうイベントや講演会などを中止して、感染拡大防止に努めてまいりました。
その後、緊急事態宣言が解除されてからいったん収束の兆しもみられましたが、再び感染が拡大しており、感染リスクを下げるために「新しい生活様式」を取り入れた日々を強いられております。
そのような中、町民の皆様方には感染予防に熱心に取り組んでいただいていますことに感謝を申し上げますとともに、新型コロナウイルス感染症が一日も早く収束に向かうことを、心から願っているところです。
また、9月には、直撃型の非常に強い台風9号、10号が立て続けに本県に襲来し大変厳しい対応を迫られました。
台風9号では、川棚西部漁港の三越防波堤が被害を受けたほか、トマト・きゅうり・アスパラガスのハウスや牛舎・堆肥舎の屋根が破損するなどの被害が生じました。
さらに、接近前から特別警報級との予報であった台風10号では、指定避難所として開設した、中央公民館、いきがいセンター、川棚中学校に合計234世帯、418人の方々が避難され、本町における記録的な避難者数となりました。また、今回、多くの地区公民館を自主避難所として開設していただき、コロナ禍の中にあって、避難者の分散化を図るうえで、大変ありがたいことでした。
このような予期せぬ台風に際し、町民の皆様のご協力と消防団や関係団体の迅速なご対応により、人的被害を免れたことに心から感謝申し上げます。
さて、本年は、防災の拠点ともなる新庁舎が完成する年となります。
新庁舎建設事業につきましては、本町の長年の懸案でありましたが、昨年10月14日に新庁舎建設工事の安全祈願祭が執り行われ、本年10月の完成を目指して建設工事が本格的に進みだしたところです。
「新庁舎建設基本計画」において定めた基本理念である「町民が利用しやすく親しみやすい、安全・安心を築く庁舎」の実現を目指すとともに職員一丸となって、町民の皆様に長く愛され、未来へと受け継いでく庁舎となるよう、鋭意努力してまいります。
新型コロナウイルス感染症が収束し、まちに活力と賑わいを取り戻し、町民の皆様が安心して暮らすことができるまちづくりのために、これからも全力で取り組んでまいる所存であります。
皆様方におかれましては、今後とも健康に十分ご留意いただき、町政の発展と町民生活の向上のため、これまでと同様にご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、この一年が皆様にとりまして輝かしい年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
川棚町長 山口 文夫
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